ピアノイメージ

作業の流れ②-調律編

事前チェック

作業に取りかかる前に大まかに全体の動きを点検し、別途修理が必要な場合は作業前にご案内いたします。

ピアノ調律

1回目:下調律

相続調律™では、調律を2回行います。
一度目は短時間で全体のピッチを大まかに引き上げます。

2回目:本調律

下がり幅が大きいほどすぐに下がってしまいますので、場合によって高音部はさらにもう一度調律をしながら仕上げます。
本調律は、下記整調作業の後に行います。

調律をしている様子

下がり幅が大きいと2回の調律でも音を止めることはできませんが、相続調律™済ならお譲り先で何度も調律をする必要がなくなるため、すぐにレッスンを始められます。

整調作業(内部部品の調整)

アクション調整

打弦機構(ピアノアクション)が固い、緩いといった動きの点検、調整を行います。
補助部品が原因で動きが悪くなっている場合は修理を行います。→含まれる修理

例】バットフレンジコードの交換

※修理不要でしたが撮影用に交換しました。

バットフレンジコードの交換前
バットフレンジコードの交換後

例】ブライドルテープの交換

※修理不要でしたが撮影用に交換しました。

ブライドルテープの交換前
ブライドルテープの交換後

例】アクションガタ・スティック修理

ガタ=緩い状態、スティック=固い状態

鍵盤調整

鍵盤の高さ、深さ、固い、緩いといった状態の点検、調整を行います。
補助部品が原因で動きが悪くなっている場合は修理を行います。→含まれる修理

鍵盤側の調整

鍵盤調整をしている様子1
鍵盤調整をしている様子2

キャプスタンボタンの調整

キャプスタンボタン調整をしている様子3
キャプスタンボタン調整調整をしている様子4

例】バランスホールガタの修理

バランスホールが拡がっていると、鍵盤がガタつきます。穴が大きく拡がりすぎた場合は、このような修理も可能です。

鍵盤のバランスホールガタの修理

上記は修理費がかかる事例ですが、簡易な方法で修正可能な場合は作業内容に含まれます。→含まれる修理

ペダル調整

ペダルの不具合、ペダルが原因となるアクションの不具合が無いか点検、調整します。

ペダル内部の様子

ミュージックワイヤー修正

おもに高音部のミュージックワイヤー(弦)の割り付け、駒ピン等周辺部品を点検、修正します。

ミュージックワイヤー

動作寸法の点検・調整

各部の動作寸法を確認し、調整します。
各寸法が整っていないと楽器として機能しなくなることもありますので、下記を含め10項目の調整を行います。

例】ハンマーレットオフ調整

ハンマーを鍵盤で導く位置を調整します。
レットオフ(ハンマーを放す)位置が弦に近すぎると音が出なくなることがあり、遠すぎると指の感覚がハンマーに伝わりにくくなります。

例】ハンマーバックストップ調整

弦を打った後のハンマーが次の動作に備えるための停止位置を調整します。
この位置がずれると音の詰まりや連続打鍵時に音が出ないなどの問題が起きます。

動画のハンマーには弦溝が付いていますが、相続調律では基本的にハンマーフェルト加工(整音)は行いません。特段の支障が無い程度であればおすすめもいたしませんが、ご希望の場合はお申し付けください。

清掃

最後に外装の清掃を行って作業完了です。
清掃→調律→調整の全項目で、約5時間程度の作業となります。

ピアノ外装ポリッシュ拭き上げ

作業内容のまとめ(調律調整編)

相続調律™
<含まれる作業> <含まれない作業>
調律2回、調整、各項目で5キーまでの修理および補助部品(コード、クロス、センターピンなど)の交換 多キーに及ぶ修理、部品交換、パーツ本体の交換、弦回りの修理が必要な場合は、別途修理費がかかります。
外装拭き上げ、鍵盤回り掃除機がけ・拭き上げ、その他内部掃除機がけ・拭き上げ、ミュージックワイヤー乾拭き、アクション掃除機がけ(表面のみ) キズ補修・錆落とし、アクション分解清掃、ピアノ背面その他見えない場所の清掃(背面を容易に見ることができれば、掃除機がけを行います)

←作業の流れ①-清掃編

相続調律™のご相談

下記連絡先までお問い合わせください。
TEL:0120-841258
メール:piano-info@id-c.co.jp

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